BAR BOSHIZM



 いらっしゃいませ。 BAR BOSHIZM へようこそ。

 オシャレで美味しいカクテルと素敵な夜のひとときをお楽しみください。


   今夜のおすすめカクテル

    「X・Y・Z」


        
      ホワイトラム
    ・・・30ml

     コアントロー
    ・・・15ml

     レモン果汁
    ・・・15ml
     
         
材料をシェイクする。

ラムをジンにすると「ホワイトレディー」

ウォッカなら「バラライカ」

ブランデーなら「サイドカー」となる。




 

 シンプルでさっぱりとしたカクテル。アルコールは強め。

 3つの材料の良いところを完璧に引き出しているバランスと

 美しい色は、まさに「これ以上はない」カクテルといえる。
 







 女   「私たち・・・ もう終わりね・・・。」

 男   「なんでそんなコト言うんだよ。」

 女   「もうこれ以上、アナタには付き合いきれないわ。」

 男   「悪かったよ。 反省してるさ。」

マスター「・・・。 (おやおや、別れ話か・・・) 」



 男   「愛してるんだよ。 本当だ。」

 女   「ウソつき。」

 男   「俺にはお前がいないとダメなんだ。」

 女   「もう聞き飽きたわ。 アナタの言葉は信用できないの。」

マスター「・・・。 (あーあ、こりゃもうダメだな) 」



 女   「もう別れましょ。」

 男   「もう絶対にお前を裏切らないよ。 約束する。」

マスター「・・・。」

 女   「何度も同じコト言わせないで。」

 男   「いいかげんにしろよ。 お前を愛してるんだ。 本当だ。」

マスター「・・・。」

 女   「本当?」

 男   「もちろんだ。 俺はお前じゃなきゃ・・・」

マスター「・・・。」

 女   「ごめん・・・ 言い過ぎたみたい。 もう一度だけアナタのコト信じるわ。」

 男   「こっちこそ、ごめんな。」

 女   「いいの。 私もアナタじゃなきゃダメなんですもの。」

 男   「よーし・・・ 仲直りの記念に何かカクテルでも飲もうか。 マスター!」

マスター「・・・。」

 女   「あれ? 寝ちゃってるみたい。」

 男   「おーい! マスター起きろー!」

マスター「・・・んあ? おっと、失礼! 最近は疲れがたまっておりまして・・・」

 男   「何か美味しいカクテルを2つお願いするよ。」

マスター「かしこまりました。少々お待ちを・・・」



 女   「あら? すごいキレイなカクテル・・・。」

マスター「 X・Y・Z というんですよ。」

 男   「どういう意味なんだい?」

マスター「アルファベットの最後の3文字です。 つまり、これ以上は無い、って意味です。」

 女   「・・・?」

マスター「どうせ別れるんでしょ? このカクテルで一度ピリオドを打って、新しい恋を探しなさいな。」

 女   「は?」

マスター「ほら、目の前にイイ男がいるじゃないですか? 私なんかどうです? オススメしますよ! ほらほら!」

 男   「マスター・・・ そんなに眠いんだったら、もう1回寝てみるか? もう2度と目を覚ます事はないと思うが。」

マスター「へ? あれ? あれれれ? ちょ、ちょっと、待っ・・・ あああああああああ!!!!!!」




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   第5回 ディジー・デーム   第7回 エル・プレジデンテ

第8回 コープス・リバイバー  第9回 ミリオンダラー

第10回 モッキンバード      第11回 スティンガー

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