ジャイアニズム


〜 やられっぱなし武勇伝 〜




※ ジャイアニズムは決してサディズムではありません。「愛情」と書いて「ジャイアニズム」と読むのです。



第9回  世界最速のスケボー


いつも一緒にいる某バンドの連中と某地方都市に遠征ライブに行ったときのお話。


私は撮影用のハンディカムを管理している。

が、

録画に使うDVDを準備し忘れたり、本体を充電してなかったりといったミスが移動中の車内で発覚してしまった。

・・・もちろんあの男・・・T長はそれを見逃さない。


「今から東京に戻って取ってこいヨ。」

といった発言をサラっと真顔で私に言ってくる。

「え? おいおい、今からかよ・・・。」

「大丈夫。 オマエにはスゲぇスケボーがあるじゃないか♪」

「・・・は?」

最高時速150kmくらい出るんだろ? オマエのスケボー。」

「おいおい。」

「高速道路も走れるじゃん。 車と車の間を縫ってさ。 
ビュ〜って☆


その日1日、そして翌日も彼はスケボーの話を、繰り返し繰り返し私にしてきた。



「アレ東京に置いてきちゃったから、今からスケボーで取ってきてよ。」

とか

「オマエのスケボーは壁も走れるし、いざとなったら水陸両用だしな。」

とか

「オマエだけ帰りはスケボーな。」

とか・・・。


ちなみに行った地方都市は東京から軽く往復400kmくらいある場所だ。

もちろん、いろいろとミスをした私も悪かったので、文句も言わずに相槌をうっていた。




全て終わって家に帰ってきたとき、完全に私は疲れ果てていた。


ベッドに入って目を閉じる。



・・・。




あれ? ・・・俺、スケボーなんて持ってたっけ?



 

第10回  アレとアレのあいだ


熱いモノとカライモノを極度に苦手にしている種族をネコジタンという。

かく言う私もネコジタンの1人である。

だが最近、「カライ」方に関しては徐々に克服しつつあるのだ。

今回はそのキッカケに微力ながら貢献したかもしれないお話。


ある寒い日の出来事。   ・・・場所はもちろんSの家。


T長 「へ〜い、ぼーずめん!」

ぼ 「ん? なに?」

T長 「上を向けて大きく口を開けて♪」

ぼ 「はいよー。 こう?」

T長 「
『冷静と情熱のあいだ』をプレゼントしてやるよん♪」


なんとT長の右手には
ラー油が・・・

T長 「じゃあまずは 
『冷静』 な♪」    ・・・ ちゅ〜〜〜〜〜


・・・!?       
!!!!!!!!!!!


 ( 中略 )


T長 「もっかい口開けて♪ 次は
『情熱』よ〜ん♪」


そしてT長の手には
おなじみのエス○ーのカレー粉の赤い缶が!


・・・
どさ・・・        え? どさっ?


        ・・・!?

はああああああああー!!!!!!!!


  ( 中略 )


・・・そんなこんなで、この日、私の舌はネコジタン克服の第1歩を踏み出したのです。






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お前の物は俺の物。
俺の物は俺の物。



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