ジャイアニズム


〜 やられっぱなし武勇伝 〜




※ ジャイアニズムは決してサディズムではありません。「愛情」と書いて「ジャイアニズム」と読むのです。



第15回  T長への報告


3月1日、私にちょっとした変化が起きた。

職場にてヒラから主任に昇格したのである。

今の職場にお世話になって1年と10ヶ月。異例のスピード昇格である。

私のマジメな人柄と仕事に対する姿勢が評価されてのものだ。


そして先日、Sの家に行く機会があったので、T長とSにも報告をしようと思った。

常に私に対して (いや、誰に対しても・・・か) 上からモノを言うT長も今回は友人として祝福してくれるだろう。

3人で食事を終えてSの家に到着した。

しばらく違う話で盛り上がり、ちょうど仕事の話になったときに私は言った。


「実は1日付けでヒラから主任に昇格したんだよ。」

T長 「・・・は?」

「だから、今月から主任になったんだってば。」


T長

「はっはっは! お前バカじゃねーの!? 

 なに出世しちゃってんの!? はっはっは!

 出世なんかしてんじゃねーよ! ばーか!!!!」


  
・・・あれ? 何か悪いコトしたの? 私。






第16回  逆転敗訴

Sの部屋にまた行く事になった。 毎度のパターンである。

ただいつもとちがうのはT長から直前に電話があったことだ。

「来る途中にある角のスーパーに着いたら電話くれ。」 とのこと。

スーパーに到着してT長に電話をすると、どうやら買ってきてほしい物がいくつかあるのだそうだ。

ワイン2本に2リットルの水・・・他数点

かなり思い荷物を抱え、やっとの思いでSの部屋にたどり着いた。

ドアを開けたとき、T長は私に向かってこう言った。

「え?なになに?新聞の勧誘はいつも断ってるんだけど?
 
 あれ? なんで入ってくるの? なにそれ? 
不法侵入?

 
訴えたら勝っちゃうよ? いーの?」



・・・数時間が過ぎた。

なぜか法律の話になり裁判の話になったとき、T長は言った。

「こないだの
オマエの足にカレー粉かけまくった事あったじゃん? アレだって訴える事はできるんだぜ? 勝てるよ。」

「ふーん、そういうもんかー。」



「あん? 証人は? 証拠は?
 もし俺が勝ったら
2倍は取るからな!
 わかってんのか? 
あ?

・・・別に訴える気・・・ 全く無いですから・・・ はい。










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お前の物は俺の物。
俺の物は俺の物。



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