〜 偉人たちの素敵な足あと 〜
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第10回 ムリ−・ ナントカネット 〜 フランスあたりのバイオレンスな女王様 〜 |
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生年不明 1773 ・・・ 気がついたら王室にいた。 1774 ・・・ 気がついたらヴェルサイユ宮殿の中枢に。 1789 ・・・ フランス革命にさほど関わらず。 1795 ・・・ 行方不明に |
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フランス革命期に全ての王族・民衆から恐れられた謎の美女。 ホントに正体不明。
1773年、ルイ15世が就寝しようと自室に戻ると謎の女性が立っていた。
「・・・え〜と・・・アンタ誰?」
「とりあえずグチャグチャ言わないで私を王室に入れなさいよ。 貴族になりたいんだけど。」
正体不明の侵入者なので警護の兵を呼ぼうとしたルイ15世。彼の頭を片手でつかむムリー。
すごい怪力でルイ15世の体が宙に浮いた。 片手で持ち上げたのである。
「どこ行くのよ。王室に入れるの?入れないの?どっち?」
「ぐぐぐ・・・ それはちょっと・・・ 無理・・・なんじゃ・・・」
すかさず入る強烈なボディブロー。 2発・・・3発・・・
「で♪どっち? お姉さんは貴族になりたいんだけどな〜♪」
「す、すんません・・・王様だからって調子にのってました・・・かんべんしてください。マジで。」
こうして彼女は正当な王室貴族としてヴェルサイユ宮殿に迎え入れられたのである。
宮廷で毎日ひたすら遊びまくるムリ−・ナントカネット。 彼女の言う遊びとはほとんどイジメである。
貴族たちは彼女の見てないところで“リアルジャイ子”というアダ名をつけて恐れていた。
1789年、王室に対する民衆の怒りが爆発し、フランス革命が勃発。
国の予算を使いまくっていたのは大半がムリ−1人であった(ガン○ムプラモ等)が、彼女は全ての責任を他の王族になすりつけた。
特に1番かわいそうだったのがルイ16世夫婦である。
1793年、ギロチン台で処刑される彼らをワイン片手に部屋から見下ろすムリ−・ナントカネット。
「あ! 首が取れた! おもしろ〜いアレ! 部屋のインテリアにもいいわねぇ♪」
こうして彼女の部屋はギロチンだらけになる。
そしてフランス革命の起きた原因が彼女だったことはほとんど知られていない。
1794年、突然ムリ−は行方不明となる。
彼女の部屋に残されていた手紙にはこう書かれていた。
「とりあえず貴族の生活に飽きたので、漁船に乗ってマグロを釣りに行ってきます。」 と。
ギロチンはとても素敵なインテリア。
我が家では大根も玉ねぎも全て使用人にあれで切らせています。
〜 ムリ−・ナントカネット 〜
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