〜 偉人たちの素敵な足あと 〜
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第9回 坊津田 信玄 〜 時空を越えた戦国武将もどき 〜 |
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1521 ・・・ 戦国の世に生まれる。。 1561 ・・・ 川中島の戦いに巻き込まれ、タイムスリップ。 2002 ・・・ なぜか花屋の店長に。 2005 ・・・ ガス爆発を起こし行方不明に。 |
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戦国時代からタイムスリップしてきたオジサン。 本名は「肉丸」。 安物の葉巻がトレードマーク。
1521年、農家に生まれる。 父は後に「夜の千人斬り」と称された坊津田肉球であった。
幼少時、裏山で偶然見つけた煙草の葉を用いて葉巻を作り、愛用するようになる。初の喫煙は7才。
40歳のとき、たまたま住んでいた場所が悪く「川中島の戦い」に巻き込まれる。
農作業を終え、家の近くを歩いている時に数名の兵に見つかり、斬られそうになった。
「お、オラは侍じゃねぇだよぉ!」
「嘘つけ! こんな偉そうにしてる一般人がいるか!」
「いや、ホント違うだよ!信じてくれよぉ!」
「問答無用!斬る!」
刀がまさに振り下ろされたとき、持っていたクワに偶然ぶつかり火花が!
その瞬間、坊津田肉丸は忽然とその場から姿を消した。
「まことに不可思議な事ありけり。物の怪の仕業か忍びの技と見たり。」
(その場にいた兵が後に記した文献より)
2000年・夏。 彼は渋谷のスクランブル交差点の中心に立っていた。
「ここはどこだぁ? 極楽浄土ってヤツかぁ?」
なんと彼はコロンボス級のタイムスリップをしてしまったのだ。
なんとか状況を飲み込んだ肉丸は一念発起し、信州の地で花屋を営む。 店の名前は「風林花壇」。
そして甲府駅前にある武田信玄の銅像にインスパイアされ、名前を坊津田信玄と改める。
「時を飛ぶこと風の如く、伸びたヒゲは林の如く、我が人生は花の如し」
坊津田信玄42歳。 彼はこの言葉を店の看板に記すと、酒ビンを片手に自画自賛していた。
しかし自宅兼店舗の中は壊れたガス栓から漏れたガスで充満していたのであった。
何も知らずに相変わらずの咥え葉巻で室内に戻る坊津田信玄。
そこにはド○フのコントのような爆発が待っていた。
それが彼の21世紀における最後の姿となる。 もちろん違う時代にスリップしたのは言うまでもない・・・。
江戸時代前期に記された戦国絵巻「珍長公記」に葉巻を咥えた男が描かれている。
それがその後の坊津田信玄なのかは、現在のところ謎である・・・。
葉巻は城、葉巻は石垣、葉巻は堀。煙は味方、禁煙は敵なり
〜 坊津田 信玄 〜
☆ バックナンバー ☆
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